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2019年4月 4日 (木)

1号君。

めずらしく今日は1号君(長男)のことを書こうと思う。
 1号はとにかくしっかり者。何事に対してもどーんと構えているタイプだ。

幼い頃に肺炎をこじらせたことがあってしばらく入院したことがあった。その歳の子だとおそらく泣いてしまうような痛い検査のときも、彼はじーっと椅子に座ったまま痛いというそぶりひとつせず耐えていた。むしろ耐えているという様子さえも感じさせないくらいだったほど。その姿に看護師さんも驚いていたし何より母親である私が一番びっくりした。この子は強い子になるなと直感したものだった。
 そういうところがあるので、彼は普段からもあまり感情を表に出すほうではなかった。男の子というのはそもそもそういうものなのだろうけれど、彼のはちょっと違うふうに思った。兄弟の誰よりも感情というものをはるか奥のほうで感じとっている。ときに母親の私でさえも彼がなにを考えているのかわからないときもあった。でもしっかり彼は感じていた。誰よりも繊細に、温かい気持ちで。
小学校1年生のときに担任の先生との関係で彼なりにどうしても納得のいかないことがあり、その気持ちを学校の自分の机いっぱいに絵にして吐き出していたことがあった。たしか大きな竜がうねりながらこちらを向いているような絵だった。小さな頃から絵を書くのが好きだった彼の絵はその歳の子にしては芸術的すぎるくらいのレベルだったと思う。
その日、先生から呼ばれて「息子さんが授業中に机に絵をかくのでお母さんのほうから注意してください」とのお叱りをいただいた。帰ってからさっそくそのことを彼に話し、それと同時にどうしてそんな絵を描いたのかを聞いてみたら、つまりはそういうことだったのだ。1年生ながらに知っている言葉を一生懸命さがしながら話してくれたように思う。でもそこには彼の悔しさみたいなものが滲んでいたのがわかった。
なるほどと。さきほどの先生からの言葉でなんとなくわかってしまった。
とりあえず授業中に絵を描くことは注意した。でもその絵のうまさは褒めてあげた。そしてそのあと彼の気持ちをゆっくり聴いてあげたらそれ以来いっさい机には描かなくなった。
 
 たぶん22になった今でもそういう部分は変わらないのだろうな。
1歳くらいのとき、私が台所でお鍋の準備をしていてえのきを切っていたら、小さな1号君が隣にきてくるくると耳そうじをする仕草を始めたことがあったっけ。
なるほどね〜。えのきが耳掃除の綿棒に見えたのね。
思わず可愛らしくて抱っこしてしまった。

そんな思い出が今でも母ちゃんの中に宝物としてきらきら光っているよ。




 

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