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2019年3月13日 (水)

弟。

夕べ見た夢の中にめずらしく弟が登場した。

ひとつ違いの弟とは特別仲が悪かったというわけでもないのに、ほとんどといっていいくらい一緒に遊んだとかケンカしたとかっていう記憶はない。歳が近すぎたせいなのか、私自身もお姉さんぶったこともないし自分でもそういう意識もしていなかったし、そして「姉ちゃん」とかって呼ばれたこともない。
そんな弟は幼少のころから私よりもずっとしっかりしていて、学級委員長とか生徒会とかやるタイプの人間だった。かけっこもいつも一等だったし、なんでもできる子だった。
中学校にもなると猛勉強して超エリート校への進学が決まった。そしてそのままいまでもエリート路線を突き進んでいる。ここにはあえて職業は書かないけれど、姉としても自慢したいくらいのそれはそれは立派な仕事についている。
という弟の人生の背景はなんとなく知っているのだが、昔からほとんど口も聞いたことがないので、正直どんな奴なのかよくわからない。

灰色の空の下、夢の中の弟と私は一緒に並んで自転車をこいでいた。学校に向かうためだった。
途中の分かれ道でお互い別々の道を進んだ。弟と別れた私は心細くて仕方なくて、来た道をひたすら戻ることにした。もちろんそこには人っ子ひとりいなくて空も相変わらず冴えなくて、私はひとりその場にしゃがみ込んでメソメソしていた。
…この続きはまだあったかも知れないけれど、鮮明に覚えているのはこの部分だけ。

空の色も昔どこかで味わった気がするし走った田舎道も小さい頃に住んでいた町の感じとよく似ている。会話も交わすことのなかった弟の、後ろ姿だけはやけに記憶のどこかに残っている。
不思議な夢だった。

いちばん最近弟に会ったのは3年前の父のお葬式の時だった。
私の記憶の中の弟とは全然違っていて険しい顔をしていた。その夜私はワインを一生懸命飲んで、ようやっとふたことみこと話しかけた気がする。
そんな弟は今どこでどうしているんだろう。

このところ私のまわりでなぜだか兄弟(兄妹)間のいざこざ話をよく耳にする。いい大人が言い合いしたりするとかって、私からしてみたらなんだかちょっと羨ましい。

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