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2018年6月20日 (水)

眠れない夜のこと。

夜、2時間ほどで目がさめる。そこからなかなか寝付けないというのが最近の悩み。目をつむっても頭の中はずっと動いていて。息子たちのこと、死んだ父のこと、ひとりで暮らす母のこと、地震のこと…。思ったってどうにかなるわけでもないのにひたすら考える。心は揺れる。
そんなことをしているうちに空は青白く明けていく。鳥のさえずりを合図に。ほんのわずかだけど夢の中にいるみたいな景色が目の前に広がる。寝転がりながらぼぉっとその世界に身を浸してみる。そんな頃にようやく体の奥から眠りが降りてきてしらずしらず目を閉じている。
そういえば19の頃もこんな感じだった気がする。東京のとある大学病院の精神科に通っていた頃だった。
夜がとにかく怖かった。心配事が次から次へとリレーされて頭と心を占領した。心配事はどんどん膨らんでいって、もう自分の手の中では負えないくらいの大きさになっていった。誰かに助けを求めたくてもバカにされると思って黙っていた。そしてその状態のまま目がさめると、もう体はほとんど動かない状態になっていた。ただひたすら朝を待った。朝になったからといって解決するわけじゃないけれど、朝の光が心配の重みを少しだけ軽くしてくれるような気がして。
そんな頃のことをふっと思い出して書いてみた。そしてあの頃の弱さを(今でもあまり変わらないけど)ちょっとだけかわいらしくも思った。今となれば頭と心を占領するものもだいぶ違うけれど、朝を待つ気持ちはまったく同じだ。朝が明けていくときの幻想的な景色はこの世のものじゃないみたいで、その瞬間だけ別の次元にいけるんだ。

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