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2018年4月

2018年4月16日 (月)

最近お気に入りの天ぷら屋さん。

お昼に最近お気に入りの天ぷら屋さんに行く。天ぷら弁当850円也。
40年以上もの歴史があるというお店。中の雰囲気も働いている人たちの表情にもその歴史の重みを感じる。大事に大事に守って育んできたものが大将の揚げるさくっさくの天ぷらにすべてあらわれている。昔ながらの食堂風の店内は決して今流のかっこいい感じとは違うのだけれど、やたらに落ち着く。まるでおばあちゃんちに来たみたい。ボンボン時計とか黒光りする柱とか子供の頃にどこかで見たあの風景がそのまんま残っている。時間が止まったみたいに。
昼になると何十年も通うお客さんたちが集ってくる。新聞を広げるおじいちゃんもいれば、腰の曲がったおばあちゃんもいたりする。このおじいちゃんやおばあちゃんたちの日常にはここの味がすでに組み込まれているんだと思うと、すごいなぁと思うのと同時に胸の奥が熱くなる。ここ最近、癒しを求めにやってきたくなるというのもたぶんそういうこと。
今のご時世、美味しいといわれるものはたくさん出回っているしそういう店もたくさんあるけれど、お店ってそれだけじゃないよ、というのをここに来ると気づかされる。
帰りにユニクロに寄る。新しいジーンズが欲しくて来たのだけれど、なんだか細身のスタイルのばかりであきらめる。細身でぴったりしたやつは、この貧弱な足をよりいっそう強調させる。中年になるといろんな体型の変化があるようだけれど、自分は完全に下半身貧弱型。ユニクロももうおばさんには合わなくなってきたのかも。店内のあちこちにある鏡で自分の姿を見て、逆らえない老いを確認。
相方さんはショッキングピンクのTシャツを買っていた。若いなぁ。


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2018年4月14日 (土)

土曜の夜に。

前日に飲み過ぎたせいで、起きたらなんと午後1時をまわっていた。先週から始めたお昼のお弁当の仕事でいつもと違う緊張があったし、その緊張がほぐれたところで金曜日のフラメンコだ。気が抜けてついお酒がすすんでしまった。
相方さんが「肉!肉!」と小学生みたいに騒ぎ立てるので、お昼(もう夕方近くだったけれど)にステーキを食べに行く。香ばしく焼けた肉の上ににんにくが山みたいに乗っていて、見ているだけでもスタミナつきそう。肉に負けそうになりながら150gをなんとか完食。ご飯は食べきれなくて相方さんに手伝ってもらった。いつも思うけれど、肉(特に牛肉)を食べるって戦いだ。
食べ終わるともう夕方になっていて、ヘロヘロのまま大あわてで仕入れに向かう。野菜などはいつものスーパーで買って、そのあと気になっていた近所のホルモン屋さんへ。
噂どおり、ピカピカキラッキラなホルモンがガラスケースに並んでいた。そもそもその昔は“放るもん“と呼ばれていたくらいのものだからホルモンにはあまりいい印象がなかったけれど、そのお店のは全然違った。これはまさにホルモンというよりお肉。買ったそばから写真をとってお客さんたちに送る。今夜はホルモン祭りだ。
夕方6時過ぎにアカネちゃんと小田井の神さま(?!)がやってきて、相方さんは炭をおこしはじめた。私は焼きに徹することにした。雨が強くなってきたので、店の換気扇の下に七輪を置いて焼いた。においがこもるからと入り口の扉を開け放っていたら神さまがしきりに「寒みぃ〜寒みぃ〜」と言うので閉めてみたら、みんな自分たちがホルモンになったみたいに頭のてっぺんから足の先まで香ばしく燻されてしまった。部屋で炭を焚くのはもうやめよう。でもやっぱり炭火で焼くのとフライパンで焼くのとでは口に入れたときの香ばしさが全然違った。今度は天気のいい日に外で焼こう。いいホルモン屋を見つけた。
今夜は早めに店が終わったので後片付けをしてさっさと帰ろうと思ったら、相方さんがお客さんに誘われる。うちのお得意さまだから断れないと、後片付けもそっちのけで出て行ってしまった。本人が疲れていることはよく分かっているから早めにおいとまするようには言ったけれどたぶん無理。
夜な夜なひとり、換気扇の掃除とかゴミをまとめたりしてさびしくなるのを紛らわしてみる。


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2018年4月 9日 (月)

桜〜ハナミズキ

つい先週、満開だった桜も今はもう青々とした葉桜の姿に。早いなぁ。それにしても今年は一番のいい時期にお花見ができたな。店のお客さんと一緒に大きな桜の木の下で昼の11時ころから夕方の5時ころまで飲んだ。あ〜楽しかったなぁ。
ちょうど同じ日に同じ場所でお花見をしていたご老人たちと意気投合したり、夕方近くになって近所のおばさまが自転車をこいでやってきたので、これはもしかしたら大さわぎしていたことをお叱りにきたのだわ…とびびっていたらそうではなく、わざわざ酔っ払いの私たちのためにおつまみを差し入れてくださった。見ず知らずの我々にこんなしてくださるなんて。人生の先輩たちの優しさをたくさんいただいた。
お花見を通していろんな地域の人と繋がっていく感じがほんとうにおもしろかった。垣根を勝手に作っていたのはこの自分だった。などと、酔っ払いながらも感動する出来事がいろいろあった。

そんな桜もすっかり終わってしまったけれど、今街路樹を彩っているハナミズキもなかなかのもの。枝に蝶々がたくさんとまっているみたいに咲くところがすごく可愛い。毎年、桜からバトンタッチするみたいに咲いてくれるところも好き。

先週末はタクミの学校の保護者会に参加してきた。母親らしいことなど何一つしてやれなかった自分が、果たしてこういうものに参加していいものだろうかと思ったりもしたけれど、ここは行くべきなんだと心に決めた。それでも当日は朝からそわそわして片道4時間の車中でもほとんど眠れずずっと緊張していたっけ。
着いてすぐ、生徒たちの練習風景を見学することになった。1年生から4年生まで20人ほどの男子が、ふたりづつ組んで肉体と肉体をぶつけ合っている。首をぐっと抱え込まれたり上から押さえつけられたり。なげられたときの振動が足裏にバーンと響いてくる。ムンムンとした体育館内の熱気も半端ない。
レスリングのことをまったく知らない自分にとっては、どうしてこんなに痛そうな格闘技をわざわざ…。とまで思ってしまったけれど、目の前で戦うタクミを見て思うことがあった。
小さい頃から温めつづけていたプロレスラーの夢とか、そういうものももちろんあるのだろうけど、タクミが技をきめた瞬間、その一瞬に込められた強い想いが自分にはなんとなく伝わってきた。母しかわからないものかも知れないし、タクミが小さいころから長男に勝ちたくでも勝てなかった悔しさのようなものかも知れないし。なんとなくだけれど、ビビっときた。そうか、だからレスリングなんだ…って。その瞬間こっちまで胸の奥が熱くなった。それが彼がレスリングに込める想いなんだろうな。
そのあとの保護者会はというと、普段タクミを見ていない自分にとっては、親御さんどおしの話の中に加わることは正直むずかしかった。母親らしく振る舞おうとすればするほどぎこちない感じになってしまったし。
それでも終わったあと、タクミとタクミの友だちと一緒に、駅までスクールバスに乗ってほんの数分だけおしゃべりできたことは最高によかった。もっといろいろしゃべりたかったけれど、友だちが一緒だったから恥ずかしいかと思ってちょっと遠慮した。
顔が見られてよかった。寮の先輩たちとも打ち解けているみたいでよかった。とにかく楽しそうなのがよかった。
「しっかり野菜を食べるように」とだけ言って駅でわかれた。それしか言えなかったな。
帰りの道はいつものごとく涙、涙になるかと思ったら、それほどでもなく自分でも意外だった。父親や兄弟の元を離れ、タクミの新しい生活がはじまったことにエールを送りたくなるような前向きですがすがしい気持ちになっていた。

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