« 最近の出来事 | トップページ | やっぱり人 »

2017年2月 9日 (木)

雨の日と父

ひとりの時間が怖くてしかたないとずっと思っていたけれど、最近少しずつこういう時間にも慣れてきた。たぶん父が亡くなってからだ。
前にも書いたかも知れないけれど、人は死んだらこの世からいなくなって、それはとてつもなく寂しくて悲しいことだと思ってたけれど、でもそうじゃなかった。父が生きていたときよりも、なんだか気持ちの距離は近くなった気がする。それが月日が経てば経つほど、そう強く感じるようになってきたのだから、不思議なものだと思う。
毎朝父の写真の前にお水とお茶を供えて手を合わせるのだけれど、写真の中の父は本当に生きているみたいな温度で微笑み返してくる。今にも写真の中から出てきそうな感じなのだ。
私の中にあるものも、父の死を境に少しずつ変化してきているのを感じる。大切にすべきものや人や想い考え方、今までただただ散らかっていたものたちにひとつのテーマがついたような、そんな感じになってきている。
今思うと、父の晩年は自分が死んでいくということをしっかりと受け入れている感じだったし、だんだん死が近づいている現実から逃げることはしなかった。娘の私にはそう見えた。そういう父を見ているのはちょっとつらかったけれど、それって人としてかっこいいことなのかも知れないと今はそう思える。それを見ることができた自分はよかった。
うちの両親が仲が悪いというのは有名な話だけれど、、、それを子供の頃からずっと見て育った私としては辛い思い出しかないと思っていたけれど、父が死んじゃったらすべてがチャラになっちゃったんだからおもしろいと思う。不思議くらい楽しい思い出しか湧いてこないのだから。

今日は朝から冷たい雨が降っていて仕入れと仕込みを済ませてからは、ずっと部屋に閉じこもったままだ。ふと父の写真を見ていたらこんな日記になってしまった。
雨の日は憂鬱で仕方なかったけれど、なんとなく温かな気持ちでいられるのはこの写真のおかげなのかなあ。

|

« 最近の出来事 | トップページ | やっぱり人 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/165410/69541977

この記事へのトラックバック一覧です: 雨の日と父:

« 最近の出来事 | トップページ | やっぱり人 »