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2016年12月

2016年12月14日 (水)

12月もはんぶん。

 12月もまだ半分残っているというのに、もう終わっちゃった気でいる。なんでかな。
いろいろあったからかな。疲れてるのかな。
とはいえ、まだ仕事も残っているし、ここで気を許すわけにもいかない。常に緊張感を持ってのぞまないと、この仕事っていつつぶれちゃってもおかしくないもの。「このへんで手を抜こう」とか「まぁいいか」とかって思った瞬間、ダメになっちゃうと思う。冷静に考えたら怖いことだけど、結局は自分との闘いなのだろうな、この仕事。闘いっていうと大袈裟かもしれないけれど、自分との約束みたいなものだと思う。これってぶっちゃけ、他人との約束以上に責任重大なんだよな、、、などとこの業界18年目にして思うこと。

 そういえば、ゆうべお客さんから聴いたモンスターペアレンツにまつわる話。これを聴いて、完全に時代が変わってしまったというショックを受けた。
人によって見方は違うと思うけれど、個人的にまず思ったのは、親御さんと学校側の関係だけに問題があるわけではないということ。親と子の関係に、その根本があると思った。
親が我が子を愛するというとてもシンプルなかたちが、これでは完全に歪んでしまっていると感じた。子は親の背中から何かを感じ取って育っていくものだと思う。とすると、この子たちはどうなっちゃうんだろうと、こどもたちの未来に不安さえ感じた。
そしてなにより驚いたのが、この話をしてくれた方が実は警備会社の人だということ。つまり今や、学校側がモンスターペアレンツ対策にと警備会社に依頼する時代になっちゃったということ。すごい時代になってしまった、、、。毎朝校門の前に学校の先生じゃなくて警備の人がいるってことでしょ。
 こういう話を聴くとじっとしていられなくなる。とくにこどもに関する話というと、自分の中がざわついてくるのだよね。
なんだかいろいろ考えさせられた。

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2016年12月 8日 (木)

小さなたからもの

人生のある時期から、人前に出るのが苦手になった。そもそも自分みたいなのが人さまの前に出ること自体、許されることではないと思った。そのうち、人と喋ることさえもできなくなっていった。強がるわけではなく、気持ちのどこかでは生涯孤独と決めているところがあった。そしてそれは仕方がないといういうか、当然のことだと思った。

 気づけば12月。今年はいろいろあった。さまざまな出来事を通して、自分自身の中身が変化していく過程をリアルに感じる1年だった。
 先週末、実はタブラオでフラメンコを躍る機会をいただいた。これって、今年のビックニュース3位以内には入ると思う。それくらい私にとっては大きな出来事だった。お客さんの前でソロで躍らせてもらうなんて初めてのことだもの。
実はこのお話しをいただいたとき、ちょうど父が倒れたときで私は実家でその話を聴いた。まっさきに思ったのは、人前で何かをするなんて今の私にはできない、ってことだった。父のことでも気持ちがいっぱいだったし。ここはお断りしようとすぐさま師匠に連絡を入れた。すると師匠から「こんなチャンスはめったにないことよ!」という返事がきて、もうそこまで言われちゃったらやるしかないな~などと、そのときはまだ見えてこない先のことをぼんやりと想像する程度だった。こういうところは結構のんきな自分だったりする。
でも、日にちが近づいてくるたびにあせってきた。どうしよう~と、今までに経験したことのない不安が襲ってきた。もう逃げられないと思ったら、ますますこわくなった。人前で話しもできない自分がそんなことできるわけないじゃん、って思った。

 でもそれでもなんとか、先日その日を終えることができた。当日はあっという間に終わってしまったけれど、この日を迎えるまえでの自分自身の変化が何よりの収穫になったと思う。その過程には父の死もあって、そのことも自分にとっては大きかった。そしてなにより、今の自分を表現してもいいんだと小さく思える瞬間を味わえたことは大きな一歩だった気がする。踊りが終わってしまったら、いつもの自分に戻っちゃったけれど、あの短い時間の中で味わった感触は今でも覚えてる。この宝物、大事に温めていこう。 

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2016年12月 2日 (金)

紅イモタルト

 タクミが修学旅行のお土産を持ってやってきた。前に奴と会ったのは父が息を引き取る前日だったから、もうあれから2か月近く経つだろうか。あのときの父はもう体の半分くらいは天国に逝っているみたいで、タクミも複雑な顔をしていたっけ。名古屋に戻ってくる新幹線の中でも、ほとんど口をきかなかった。今思うと、あのときの父に会わせてあげられたことは良かったと思う。
 あれからすぐに父は天国に逝って、そのことを息子たちに伝えるタイミングもなくずるずるとここまできてしまった。タイミングがなかったといったら嘘になるかもしれない。普段はなかなかこちらから連絡をとりたいと思っても、それができなかったりするのは事実だ。あの子たちを置いて出て行った私が、そんなやすやすと気軽に連絡なんてできない、という思いは今でもあるもの。
そうこうしていると、そんな私の気持ちをどこかで読み取ってくれているかのようなタイミングで、いつもタクミはふらりとやってきてくれる。本当に不思議。

 今日はお昼にもんじゃ焼きを食べに行って、食べながら少しだけ学校の話とか部活の話を聴けたのはよかった。毎日会っている普通の親子は、息子といったいどんな会話をするんだろう。私の場合は、どうしても自分のどこかに母親として申し訳なかったという気持ちが含まれているから、親という立場でものは言えない。それでも息子たちはどう思っているのか分からないけれど、こんな母親でも「君たちのことは必ず守る」っていう気持ちだけは変わらない。人生のどんな状況においてもこれだけは変わらない。息子たちには伝わらなくてもいい。母ちゃんだけが強く思ってる。
 久しぶりに会ったタクミはまたさらに背が伸びて、レスリングで鍛えられた体もむっきむきになっていて、たくましいかぎりだった。
そして、いつものようにそのあとお互いの日常に戻っていくときは、胸が張り裂けそうなくらい苦しくなってしまう。風が冷たかった。

さて、そろそろ仕事だ。タクミからもらった紅イモタルトでもかじって、気持ち戻して今日もがんばるかな。あぁ、紅イモタルトなんか見たら、またタクミを思い出しちゃうじゃないか。(涙)

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