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2016年11月15日 (火)

想い

 父が亡くなってから1か月経ったけれど、まだどこかに父の存在があるような気がしてならないのはなぜだろう。一度目の結婚で名古屋に来てからは、実家に帰ることもあまりなかった、、、だから今でも実家に帰れば父が待っているような気がする。状況的にはあの頃となにも変わらないんだもの、、、。「順ちゃん、頑張りなさい」が口癖の父に、ひねくれ娘の私は「そんな当たり前のこといちいち言わなくたって分かってる!」と、半ば反抗期気味に返すのがお決まりだったことも。もうできないんだ。
 部屋に飾った父の写真には、まだしっかりと温度がある、、、。死って、ほんとうに不思議なことなんだ。悲しいっていうのは、のこされた人間が後付けした想いなんだな。
 そんな父の死を経て、自分の中に起こった変化をここに書き留めておこうと思う。

 なんでもかんでもせっかちな母に対して、父はゆったりと構える人だったと思う。そんなふたりの間で育った私はどちらかというとのんびり派だったように思う。それでも、母から言われた「早くしなさい」という言葉は今でも私の中にしっかりと残っていて、のんびりしていると人に迷惑がかかる、というのが母からの教えだったように思う。だから必死で母のスピードに追い付こうと頑張った。一方父のスピード感というのはまったく違っていて、それが原因でケンカになることもしばしばあった。
今、ひとりになった母は、ますますスピード感あふれる人になっていた。(笑)今までは父がいたからなんとなくほどよく保たれていたものが、母ひとりになったとたん加速したみたいに。まぁ、これが母の元気の素になっているのは間違いないことだけど、今あらためて父の独特のペースというか呼吸感というか、、、そういうものに触れなきゃいけいけないような気がしてならない。
 ずっと、早くしなくちゃ、いそがなくちゃ、のんびりしてられない、、、、ってやってきたことが悪いことではないけれど、もしかしたら大事な瞬間を見落としてはこなかっただろうかと。もっと、ちゃんと足もとにある“今”を感じるべきだったんじゃないだろうかと。感じてもよかったんじゃないかって。
写真の中の父を見るたびに、なにかのメッセージのように思えてきてならない。

 この間ラジオでユーミンが言ってた。人は死んで肉体はなくなっても、想いはのこすことができると。だからユーミンもそうなりたいと。
そういうことか、、、。

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