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2013年7月14日 (日)

伝えること

 昼過ぎにタクミがやってきた。
 数日前の中2男子の自殺が、タクミの通う中学で起きたこと、しかも同じ学年の生徒だったこと、親としてはあのときからずっと心配でならなかった。
タクミの直接の友達ではなかったのであまりよくは分からないと本人は言っていたけど。
 しかしながら同じ学校の同じ学年の生徒がこのようなことになってしまったというこの一件が生徒たちの心にどう響いたかと思うと苦しくてたまらない。彼らにとってはあまりにも衝撃的だったし、重過ぎる出来事だった。
この多感な時期に受けた「同級生の死」という心の傷は一生消えないものだと思うし、そう思うと学校体勢を見直したりすることも大事だけど、生徒たちひとりひとりの心のケアが今まず一番だと思った。中学生とはいえまだまだ子供だ。
 タクミがどう受けとめたかは分からないので、親という位置からは何も言えなかったけれど、この事件を自分がどう受けとめたか、どう感じたか、という気持ちをありのまま奴に伝えてみた。
まだ十数年しか生きてきていない彼らにとっては、今はまだぼんやりとした感情しか湧いてこないと思うんだよね。この一件がどんなに悲しいことなのか、どんなに重く受けとめなくてはならないことなのかとか、彼らにはまだ知る余地もないと思うのだ。
 だから大人が伝えなきゃと思う。大人が命を懸けて伝えることが愛情で、この愛情が薄っぺらくなると世の中がゆがんで、そして子供たちがその被害者となる。
学校、家庭、地域、環境は違っても、ただそこには大人という種類と子供という種類の人間がいるだけだ。大人がちゃんと愛をもって伝えることができればこのような悲しい事件にはならないと思う。
このようなことが起きて一番反省すべきはやっぱり、すべてをもって大人という種類の人間だと思う。

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