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2013年2月26日 (火)

等身大

 いつもの生活が戻ってきた。台所の音も気にしなくていいし、掃除も洗濯もガンガンにできる。もう我慢もしないし、自分を小さくすることももうしない。ありのままの等身大の人生を生きるんだい。
今回ものすごく落ち込んでいたときにある人が「自分の好きなように生きるのがいちばん」と言ってくれて、抱えてた何かが一瞬にして軽くなったのを覚えてる。そうか、そりゃそうだよなって。
わざわざ荷物を背負うことなんてしなくていいのだ。一度しかない人生を好きなように生きなくてどうする。何かがぴっかーんと分かった瞬間でもあった。

 今日もいろんなお客さんの笑顔で元気をチャージ。美味しいものを作ろうと頑張っていた時期もあったけど、今は心を込めて作ろう、というふうに変わってきた。等身大の自分が降りてくる感じ。かっこつけた料理じゃなくて、ありのままの自分が今ここで作る料理。なので、自分という人間がそのまま皿の上に乗るの。
ゴハンって、言葉以上のメッセージだと思う。私が私になっていないと作れない。
そう思うと、いつも自分の内側と向き合っていないとできない仕事だなぁと思う。ほどよい緊張感が常にある感じ。この緊張感があるから元気でいようって思える。

 夜、おばあちゃんのお葬式から帰ってきた王子が、「今日はウルっときた」と言っていた。いろんな想いがあっただろうな。身内の死って考えさせられることがいっぱい。でも死んでいく人は、ただいなくなるんじゃなくて、必ず生きてる人間に何かを残して去っていくものだというのも、この歳になって感じるようになった。
自分のおじいさんおばあさんの存在をほとんど知らずにここまで来たので、「大好きだったおばあちゃん」と言える王子がなんとなく羨ましかった。その人はいなくなっても、その人との思い出は永遠に生きるってことなんだろうな。隣にいる王子を見て、いろいろ感じた数日間だった。
 そして、風呂から出てきた王子が「いろいろ疲れたよ」としみじみ言っていて、その疲れの意味がすごくよく分かった自分ではあった。ほんとに大変だったもん。

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