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2012年1月23日 (月)

モノへの気持ち

ずぅっと気になってたラーメン屋さんに行く。塩ラーメンの好きの私だが、今まで「コレ!」という塩には出合ったことがない。いくら行列の出来る店であっても、塩となると化学調味料で全体のバランスを整えてるところが多かったりする。それくらい、塩っていうのは、ラーメン屋さんにとってもごまかしのきかないものなのかも。

今回、行きたいと思った店は、スープの原料にかなりこだわっている店と聴いたものだから、これは期待大。

うわさ通り、すごく混んでた。カウンターだけの店内の奥からは、カツオ節のいい香りが。まるでお蕎麦屋さんの匂い、、、ますます期待が膨らむ。

お店一押しの塩を注文する。コクがあるのにさっぱりしてる、、、塩気は私にとってはちょっときつめ。だけど、その透明なスープには他の店にはなかなかないようなこだわりと、肉系と魚系のブレンドの仕方とか丁寧な仕込みの感じが伝わってきた。臭みはまったく無しだったし。。。

、、、、なんだか、まるでこれじゃ、グルメリポート。

でも自分が感じたのは、そこじゃなくて、、、。味はそこそこ良しとしても、働いている人たちがみなさんの疲れた表情に、なんだかな~と思ってしまったこと。笑顔なし、活気なし、マシンのように仕事だけをこなす人たち。そうなると、お客もマシンにしなるしかなくて、出されたものを黙って食べてさっさと帰るしかないのだ。忙しい店にありがちな風景だけど、ちょっとくらいカウンターが油でベタついていても、威勢のいいおっちゃんがいる店のほうがまだまし、とか思った。個人的には、ラーメン屋ときたらまずは瓶ビールでもぐびっとやりたいものだし、あんまりせかされるような空気は苦手。

なんだかますますオヤジみたいになっていく自分、、、。

・・・・

夜は王子にいろいろなものを修理してもらう。「俺は町の修理屋さんさ~」って言いながらなんだかとても楽しそうに作業してた。

壊れたまんま使ってたオーブンも、ようやくこれで買ったときと同じように使える。嫁入り道具(?)のコーヒー豆を手動でまわして粉にするやつもホコリかぶったままだったけれど、これでやっと息を吹き返した。庭のパラソルも、雨どいも、みんな直してもらった。

こういうことは、王子と出会って、私が教わったことのひとつだ。モノへの愛情を常に注いであげるということ。ちゃんと修理してあげれば長~く使えることとか、たとえ1本のボールペンにしたって、そういう気持ち持って使ってあげることとか、そういうこと。 今は、お金でなんでも買えてしまう時代だけど、もともとあるものを大事に使うことの意味を、彼から教わった。目の前にあるモノを大切にするココロは、「今」を大事にすることにも通ずると思う。

それとあとは、王子の手先の器用さも、もちろんあると思うけど。お父さんの日曜大工姿を見ているみたいで微笑ましかったし、温かい気持ちにもなった。

・・・・

夜はイワシの丸干しとか、しらすおろしとか、ワカメの酢の物とか、けんちん汁などをつつましく食べる。どこにでもありそうな食卓メニューだけど、どれもこれも港で買ってきた産地直送もの。けんちん汁の野菜は冬空の下、2日間干した旨み凝縮野菜たち。そして最近、白米にほんのちょこっと餅米を混ぜて炊くのにはまってる。旨し。

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コメント

わかるわかる。
演奏会に行っても「上手だったらいいんでしょ」って単なるミスの無い演奏されても嬉しくも何ともないのと同じだよね。

モノへの愛情愛着はとてもよくわかる。
ちょっと壊れたくらいじゃ直ぐには捨てない。
でも修理が利かない物が世の中多くなった気もする。それだけ世の中は物理的、経済的な回転の良さを優先させているということだろうか。

確かにいつまでも修理を繰り返して長く使ってもらおうと本気を出して製品を作ったら商売が上がったりになる気もする。

古い=良い、でも’悪い’でもないがモノへの愛着愛情、思い出を大切にして使う心を育てる環境は無くしてはならないと思う。

投稿: ベベンベベンベンベン | 2012年1月24日 (火) 20時06分

>ベベンベベンベンベンちゃまへ♪
そっか~。
ベンちゃんは職人さんだから、尚のことそう思うよね。
モノにもココロがあるんだな~と思った。
っていうか、愛情込めて使うということなんだろうね。


そしてべんちゃんの言うように、確かに今のモノは修理が利かないものが多いように思う。逆に修理しながら長~く使えるモノっていうのはすごく高価なものが多いかな、とくに日本は。
でも、本物っていうのはそもそもそういうものなんだろうね。
そして思い出も一緒に刻んでいく、ってことだろうね。


そんなベンちゃんからの言葉、今の自分にすごくずっしり響いてきた。


ちなみに王子は近い将来、町のオモチャ病院の先生になるんだって。

投稿: メロディ♪ | 2012年1月25日 (水) 08時21分

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