« ラーメン王子 | トップページ | 台風の日の思い出 »

2011年9月 2日 (金)

台風接近か!

ごうごうと風の犇めく音が恐ろしいくらい。稲穂の絨毯は、まるで生きものがその上を這うかのように畝る波を描いていた。

湿った空気の重さだけが何かを予感させる。自然界の呻き。

台風が近づいてる足音なのかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・

いつもとは違う夕暮れ時、一日じゅう部屋にこもって仕事してた王子が息抜きにと言って、一緒に買い物に出る。

夕方の空はどこまでも深い色を濁し、すごく不気味だった。

その空に反応したのか、、、空の色に昔を重ねたのか、、、たまたま今日という日のコンディションがよろしくなかったのか、、、いろいろ考えられるところだが

きゅうに不安な気持ちに押しつぶされそうになってどんよりしてたら、王子が「俺まで沈んじゃうじゃないか」というので、すぐさま元気を装う。ひとりじゃないことだけが、なによりもの救いだ。

最近思うのだが、こういう「わけもわからない不安」というのは、いったいどこからやって来るのだろうかということ。

自分の場合は確実に幼い時分に味わっているものだということ。ふと何かの瞬間にその感触に包まれたりする。悲しいとか淋しいとか、それらは言葉になるものではなくて、あくまでも感触として覚えているものなのだ。私にとっては懐かしい場所でもあって、少しばかり痛みを感じたりはするけれど、これがあるから、生きていけると思えるもの。だから自分にはなくてなならないものだったりするし、今の自分を作ってる部品のひとつでもある。心理屋の仕事も、これがあるからできるのだと思ったりもする。

・・・・・・・・・・・・・・・

おそらく、ほとんどの人がそれらを抱えて生きていて、世の中の大半の人は、その痛みから目をそむけて生きてるんだと思う。

だけど痛いものは痛いのだ。苦しいものは苦しいのだ。そこの部分と向き合いながら生きていったっていいと思う。それは決してかっこわるいものじゃなくて、正直な生き方なんだと私は思う。

自分はそういうふうにしか生きられないし、わざとらしい自分を作るのはやっぱり嫌だもの。そんな弱っちー私の独り言に、意味はわからなくてもいつも付き合ってくれる王子にはほんとにありがとうなのだ。本人はよく「その意味、俺には分かんない」などと言っているけれど、王子自身も実はその国の住人だと私は思っている。その国というは、ことばの向こう側にある世界のこと。

・・・・・・・・・・・

タクミから電話があり、「今からそっちに行くよ」とのこと。このすごい空の下、奴は電車を乗り次いで来るのだから、やっぱりあいつも「その国」の住人に違いない。

|

« ラーメン王子 | トップページ | 台風の日の思い出 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/165410/41478347

この記事へのトラックバック一覧です: 台風接近か!:

« ラーメン王子 | トップページ | 台風の日の思い出 »