« ディズニーはすごかった | トップページ | 鍋を囲むということ »

2011年7月30日 (土)

次男が来た

ぎらぎらの太陽の下、汗だくになりながら、大きなリュックがふたつ並んで歩いてきた。

今日はタクミがナオを連れてきたのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ナオは次男。中学2年になる。この家には初めてやってきた。

もちろんずっと会いたかったし、気になってたし、、、

だけどものごとは、そう簡単に思うようにはいかなくて

年月ばかりが過ぎてってしまった。

まぁ、タクミみたいな子供だか大人だかわかんないような「変なこども」はそういうルールみたいなものなんか関係なく、その時その時の自分の居心地のいい場所を見つけてどこへでも移動できてしまうのだろうけど。

タクミよりほんの少しアニキなナオともなると、いろんな大人の事情やら気遣いやら、どうでもいいようなことまで考えてしまって頭と胴体が別々になることも、母親の私としてもなんとなくわかってた。

お互い、会いたくても今は会わないほうがいいのかとか、なんだかんだ理由をたてて、勝手にそういう状況を作っていたのかもしれなくて。

そしていつも自分の中には「こんなダメな母親をあの子たちが許してくれるだろうか」という怖さみたいなものは確実にあった。そういうことも「会えない」を作っていたひとつの理由だったのかも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりに会ったナオは、見上げるほど大きくなってた。ひょろひょろとした印象は昔のまんまで。

前に会ったのはたしか、彼の今年の2月の誕生日にケーキを届けてあげたときだった。あのときは玄関先で手渡しして、ひとことふたこと言葉を交わしただけだったから、こうしてゆっくり一緒にいるというのは、もう数年ぶりかも。私があの家からいなくなったとき以来だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・

夕方、お腹がすいたと言うので、カレーを温めてあげた。食が細かった小さいナオはもうそこにはいなくて、それは気持ちいいくらいの見事な食べっぷりの大人のナオだった。「大きくなってくれてありがとう」という親になったことのある人間だったら誰しもが思う気持ちを、自分もそのとき噛み締めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

近所の祭りがある今日、実は王子にも前々から今日次男が来るかも知れないから、もしそうなったらみんなで一緒に行こうということを言っておいたのだった。 

もちろん、そのことを王子に言うのにも、私なりの覚悟がいったことで。王子も正直、次男に会うのが怖いと言ってたし、その気持ちも私には理解できたから。 だから勇気がいった。

「息子に会いたい」とか「王子に申し訳ない」とか

そこには自分が「ひとりの女」として思う気持ちというのもいろいろに絡み合ってて、それが自分を苦しめていたということもわかってた。だけど、なにかアクションを起こさないと何も変わらないというところに今の自分は行き着いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・

祭りは、ぼうっとしていたら迷子になってしまうくらい、ものすごい人、人、、人だった。

王子とタクミとナオと私。みんなそれぞれのシャツの背中につかまりながら縦になって人ごみを掻き分けて屋台をはしごした。私がビールを飲み過ぎて「トイレ行きたーい」が始まったものだから、長居せずさっさと帰ることに。みなさんごめんなさーい。

帰ってきて王子の部屋に男3人集まって車のゲームをしたみたい。私はもうすっかり眠気が降りてきたので、床に寝転がってこの日記を書いてるところ。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ナオはちょっとばかり背が高くなって、声がオジサンみたいになっただけで

実はちっとも小さい頃と変わってなかった。ぼさーっと口開けて考えごとするところとか、、、その顔がすごくアホっぽいところとか。

そして、母ちゃんであるこの私が、今こうして元気にここで暮らしていることをナオに見てもらえたことがないよりも自分をまっすぐにしてくれた。そこであの子が何を感じたのかはわからないけど。。。きっと「相変わらず母ちゃんはバカだよな」、、みたいに思ってるんだろうな。

昨日までの自分とは違う私がここにいる。

|

« ディズニーはすごかった | トップページ | 鍋を囲むということ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/165410/41023657

この記事へのトラックバック一覧です: 次男が来た:

« ディズニーはすごかった | トップページ | 鍋を囲むということ »