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2011年6月 3日 (金)

山椒の実

昨日の雨のお陰でしっとりとした朝を迎えることができた。雨があがるとなんとなく気持ちも上向きになって視線もいつもより高くなる。風のささやきも鳥のさえずり虫たちの合唱も、ひとつに調和して新しい響きを奏でる。朝がはじまりだということを教えてくれる瞬間。

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朝いちばんで宅配便のお兄ちゃんが来た。知ってるお兄ちゃんだったけどなにやら不思議そうに私の顔をのぞきこんでたから、思わず自分のほうから 「ここに書いてある名前が私だからね、、私ここに住んでるの。覚えておいてね」とダンボールの送り先のところを指さしながら言った。何も聞かれてないけどお兄ちゃんの顔に書いてある文字くらい読みとれるもの。

お兄ちゃんは昔からこのあたりの配送を担当しているからそこの家の家庭事情なんかには結構詳しかったりする。家族構成とか、住んでる人が家にいる時間帯とか。そういうことだからこの家にもかつては私ではない女の人が住んでいたことだって知ってるはず。

そんなことをふと考えたりするといやらしい人間っぽくなるので、最近は自分のほうから事情を話すことのほうが多い。そうほうが楽だし。そう言うとお兄ちゃんは「ようやく謎が解けた!」みたいな顔してた。バカ正直なやつだ。こういう人間っぽい人は好きだ。

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ランチの時間が終わったと同時に眠気が襲ってきて買いものもそっちのけで午後の陽だまりに横になった。たぶん午後の昼寝は夜の時間帯よりも深いところで眠ってる。そもそも昔から夜は嫌い。明かりのない時間が嫌い。

夕方、仕事場にいる王子に電話で起こされた。どうして私が寝坊することを知ってるんだろうか。不思議です。

この時間帯は毎日いろんな人に起こしてもらう。こんなダメダメ人のことを気にかけてくれる人たちがいると思うだけでありがたくて泣けてくる。

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今朝届いた荷物というのは実家からのでした。この歳になっても心配かけっぱなし娘のために両親が毎月野菜やら日用品を送ってくれるんです。

その中に茶色の紙袋が入ってた。何かと思ったら、山椒の実!。袋を開けたとたん、ツーンと青い若い匂いに包まれた。私にとって懐かしい香り。

私が小学生の頃から実家の裏庭に一本だけあった山椒の木。春になると緑の葉を茂らせ初夏の頃に実をつける。お嫁に行くまで私と一緒に成長していった木です。

だから今でも山椒の香りをかぐと小学生の自分がよみがえってくる。泣き虫だった自分が。

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大人になった今、この香りの中に感じるのは父ちゃんと母ちゃんのぬくもりです。

温かすぎて痛いくらい。頑張らなくっちゃって言葉がまっすぐに出てくる。

そうだ。ちりめん山椒作ろう。

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