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2011年4月17日 (日)

母上のもとへ京都珍道中

予定はしていたけれど「予定」のまま日にちが過ぎてしまいそうで。朝いちで京都に向かったのだ。

前々から王子の母上から「京の桜」のお誘いをいただいていた。名古屋の桜もここ2,3日でだいぶ葉が見えてきたから あわてて予定組んで飛んでった感じ。とりあえず母上の家を目指すことだけしか考えていなくて名所巡りだとかは、無計画のままで。

午前中はお店の買いものがあって、大阪のイケアに寄った。買うものは決まっていたのでだだっ広い店内を流れるように歩いてあっという間にレジのところにたどり着いた。何度か来ているので、だいぶ要領がつかめてきた。

時計を見ると13時をまわっていて、いそいで母上に「今からむかうよ」の電話をした。あまりにものんびりしていた私たちにちょっぴり呆れたみたいな返事だった。呆れちゃうほど母上がこのことを楽しみにしてくれてたのかなと思うと、その声の感じも嬉しかった。

初めて通る道は、楽しい驚きがいっぱいで。大阪の町の中の風景とそこから京都に入ったときの雰囲気とは全然違うこととか、

京都なんだけど、どこか名古屋に似てる庶民の活気があふれてる場所とか、

そうかと思えばビルばっかりに囲まれた近代的な道路を走ってるときは、ここは東京かと錯覚してしまうくらい。

そんないろんなものが入り混じった感じのところを抜けていくとお寺さんがそこかしこにある「いかにも京都」という部分が見えてきた。母上の住まいはこのあたりだった。

「もう着くよー」の電話すると母上が玄関の外に立って待っててくれた。いつもお上品な感じでまとめてる服装も 今日はジーンズにシャツというカジュアルなスタイル。

すぐさま地図を片手にいざ出発となった。

しかもその地図には私達を案内すべく道順がピンクのマーカーでなぞってあった。母上はいろいろ計画してくれてたんだなと思うとそういう気持ちがありがたかったし、なんともその几帳面な感じは母上らしいなとも思った。

そしてピンクのマーカーの上を順にまわっていった。571

桜は、すっかり葉桜のところもあれば、満開のところもあった。

なんといっても京の桜の豪快さに驚いた。まるで桃色の絵の具を画用紙の上いっぱいに思い切り撒いた感じ。濃い部分も淡い部分もあって、だけどそれがそのまま芸術作品になってしまうような。

ふとそんな桜の木の下に立てば、自分もその絵の中に溶けてしまうような。573

まさにそんな感じがした。

しかもその桜の木も人間が歳を重ねるのと同じように、樹齢によって咲かせる花の趣も違ってくるということとか。

今まで桜はただ自分の中の「さくら」というイメージしか見ていなかったのが 今回ばかりは「桜」から教わったことが多かった。

きっと、、、もしかしたら、、、自然というものはそもそもそういう視点で関わっていくものなのかも。今まであたりまえだと思って見てたものがまったく違う意味を持って感じられるようになった。その瞬間、自然が「生きもの」としてすごくリアルな感じで自分の前にせまってきた感じがした。574

そういう貴重な経験をした。

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美味しい甘味どころもたくさんあった。

中でも母上の家のすぐ裏手のお寺さんの入り口で食べた「からみ餅」というのが私の一番だった。細い竹串の先っちょにちぎったお餅が丸めてあってそれを七輪の上であぶって白味噌風味の甘いタレが絡めてあるの。庶民のおやつなんだけど、その味わいにも、、出来上がるまで待っていたお座敷に流れてくる風の雰囲気にも、全部が粋な京都の絵の中にあった。570

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錦市場というところで、めずらしい京野菜を買ったり、串に刺しただし巻きをほおばりながらブラブラ歩いたりして京都の匂いを満喫した。母上がなかなかひとりでは入れなかったと言ってた焼きたての牡蠣を食べさせてくれるお店にも行った。やったー!とばかり生ジョッキを流し込みたい気分でいっぱいだったけど、母上に叱られるのが分かっていたから、可愛らしくグラスの白ワイン1杯で終わらせた。市場の片隅にある小さなお店だったけど、カウンター越しの店内にはジャズが流れてたりしてかなりシャレた感じだった。

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あっという間に夜が来て、京都の町の色も変わった。地面のほうからの証明が、ぼぅっと木々を浮かび上がらせて幻想的な世界を創り上げてた。「日本の美」ともいえるものがここには凝縮されてる感じ。そしてそれに気づかせてくれるのが京都なんだとそのとき思った。自分が日本人であることとか、そういういうことも。572

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吹いてくる風が冷たく夜の匂いになったころ、そろそろ私達も帰ることに。母上を家まで送っていった。

そしたら近所の老夫婦が出てきて、王子と私も挨拶をした。

京都弁で会話してる母上は異国の地でその国の言葉を話し生活をし、もうすっかりそういうのがしみ込んでる感じに見えた。名古屋にいるときはほとんど京都言葉は出てこないから、そういうことがするりとできちゃう母上はすごいなと思った。

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さきほど帰ってまいりました。23時ちょっとすぎ。

王子は車の運転と、母上と私の間で気をつかうこともたくさんあったんだろうから、たぶんバタンキューでしょう。

私は私で、気をつかうとかそういう自分に無理のかかることはできないので、母上に会うたびにどんどんゆるゆるになっていく感じです。きっとそのゆるゆる加減を王子は心配しているのかも知れないけど。

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玄関の荷物は明日の朝早起きして片付けよう。みずみずしい野菜たちだけは冷蔵庫に入れて。

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