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2011年3月17日 (木)

思い出の味・ヒデキのカレー

今日も寒かった。半分しまいかけたモコモコのジャンバーを引っ張り出してきてマフラーもぐるぐるに巻いて買いものに出掛けた。

スーパーは昨日よりもさらに品薄状態で日用品ももちろんのこと鮮魚売り場もスカスカだった。ゆいいつ棚をぴっちり占領しているものといえば、ビールなどのお酒類くらいだろうか。

みんなみんなが同じようなものを買い物かごに詰めてレジに並んでるその様子にはなんだか圧倒されてしまう。これから日本じゅうが怖い方向へ流れていく波を自らつくりだしているかのようにも見えた。

そしてそんな風景を見ながら、ふとこんなんでいいのかなと、今だからこそ違う波を創りだす必要があるんじゃないか、、、と頭の中で何かを叫ぼうとしてる自分がいた。

そんな中、私はいつものようにぴちぴちのお野菜と、少しばかりのお肉を買って店を出た。寄り道せずまっすぐ家に帰る自分は、なんだかちょっと物足りないような気もしたけどそうするしかないのかな、、、と妙に内向きになってる自分を確認したりした。

部屋の中ではとにかく毛布をかぶってみの虫みたいになる。自分が出来ることといえば節電、節水とかそんなことくらいしかない。

外はものすごい風で音の無い部屋には、窓ガラスを押してくるミシミシの音だけが響いてた。

みの虫のまま床の上にゴロンとなったとたん眠気が襲ってきてうとうとしたけれど、夢に入る手前のところで必ず怖い出来事に会ってしまうので、どうしてもその先に進めない。エイっと体に力を入れて起きて、家のことをしたりお店の準備をしたりした。

ここのところ毎晩のようにうなされているみたいで、気づくと体じゅうにじとっとした変な汗をかいている。

最近、笑ってない自分に気づいたり、人間としての大事な機能すべきところが故障してるような気もしたり、、、

ココロが何かを欲してる。たぶん。そしてそれは自分だけじゃなくて、日本じゅうがかも。

 

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今夜はヒデキのカレーを作りました。りんごとはちみつとろーり・・・のです。

作りながら中学生のときの林間学校を思い出しました。お鍋に浮いていた白いアクをとるのを忘れて、私たちの班のカレーはまるで溶き卵を流したみたいに上のほうに濁ったかたまりがぷかぷか浮いてたのを思い出しました。

美味しかったのかどうか正直覚えていないけれど、青い空と、ギンギンの太陽と、飯盒で炊いたお米がべちょべちょだったことと、男の子たちが慣れない手つきでジャガイモを切っていた風景だけはしっかりと覚えています。

だけどどう頑張っても、あの夏の太陽の下で作ったカレーの味は、再現できないんです。

あの日の太陽の温度と、鼻の頭に汗かいてみんなギラギラになりながら作った思い出っていうのは、今ここで作りだすことはできないです。あの夏の一瞬に凝縮されてたもの。

だけど私の味覚の記憶にはしっかり刻まれているものだということを知ったんです。思い出は戻ってはこないけど、人間の体のどこかに刻印されているものなんだと。

そんなきゃぴきゃぴだったあの頃の思い出にひたりながら小さな幸せをかみ締めるみたいに今日もお鍋に向かっています。

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